動かない対象のアップの撮り方|一眼レフ初心者がマニュアル撮影でiPhoneに勝てるまで-Part4
今回はこれまでに勉強した絞り・シャッター速度・ISO感度の3つを駆使して、静止している撮影対象のアップ写真の撮り方についてまとめてみます。
このアップ写真が、1番わかりやすく一眼レフがiPhoneに撮影で優れているのがわかるんでは無いかなーと考えています。
もちろんiPhoneでもアップは上手く取ればかなりいい写真になるんですが、様々な設定を駆使するとやっぱり違いますね。
では早速見てみましょう!
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各種設定値
絞り値
まずはこの絞り値ですが、今回のテーマは「静止物のアップ」。
なのでF値はぐっと低くて問題ありません。
というのも、アップ写真なので見る対象が限られているはず。なのでF値はグッと低くして、ハッキリと見せる対象のみを写しましょう!
設定値はその対象にもよりますが、4.5とか5.6といった10以下で問題ないでしょう。
シャッター速度
今回のテーマが「静止物」です。
このシャッター速度は写す対象が動いているのか(動きの中の一部分を切り抜いて写したいのか)、止まっているのかで設定値がかなり違ってきます。
今回は静止物。なので、とくにシャッター速度の速さが求められるシーンではありません。
後述のISO感度を低く抑えるためにも、手ブレしない程度のある程度の速度で十分です!
具体的な数値にすると1/4〜1/40もあれば十分です。1秒あたりになると手ブレが心配ですが、三脚などカメラを固定出来る場合にはもっと遅くてもいいかもしれませんね。
ISO感度
これは絞りと速度の様子を見ながら、部屋の明るさによって異なってくる設定値です。勉強したように、低くても問題無いのであれば低く設定出来るような調整にしましょう。
今回の私の例は夜間の蛍光灯下で撮影しているので、3200か6400のどちらかで設定しています。
この値が高ければ高いほど、ノイズといいますか、アラが目立ってしまうので出来るならば低く抑えてください!
実際に撮影してみる
設定値についていろいろと説明してみましたが、低くすれば良いのか、高くすればいいのかについては過去の記事で勉強しました。
もし判断に迷う場合は是非読んでみてください。これらの知識があるかないかで、自分が撮影したい写真が撮れるかどうかに大きく関わってきます!
第1回絞り値:
http://dafsan.xyz/cat4/camera1
第2回シャッター速度:
http://dafsan.xyz/cat4/camera2
第3回ISO感度:
http://dafsan.xyz/cat4/camera3
さて、話は戻って実際の撮影です。
設定値についてはいろいろ撮影しながら体感でわかっていくのが1番の近道だと思います!
また、企画テーマはiPhoneの撮影に勝つこと。
2つ並べて見比べていきます。
調理写真
一眼レフ
美味しそうに撮れています。
ピントの合わせる位置については、中央よりやや上側を意識しています。
なので、下よりのお肉たちや周りの部分は少し絞り値の効果によって少しぼやけていますよね。
でもこれが狙いです。見るべきポイントは上より中央。こうすることで美味しそうに見えてきます。
iPhone
さてお相手のiPhone。蛍光灯の青白さがもろに影響うけていますね。
正直一眼レフを見た後だとあまり美味しそうには見えないかも。まぁ対象とカメラの寄り方に差があるのでそのせいかもしれませんが笑
それでもやっぱり、絞り値や明るさの設定ができないのであまり思い通りの写真とはいきませんでした。
料理完成品
一眼レフ
これも美味しそうですね。ただ、今回はちょっと絞り値を小さくしすぎました。
ピントの合わせ方は調理中と同じことを意識。やや上よりです。
そのため、絞り値の小ささがそのまま上よりに影響でています。
料理写真なので、お皿についてはボケててもいいのかもしれませんが、料理までもがボケてはいけません。
この点については反省です。
iPhone
ピントの合わせ具合は完璧です!さすがiPhone。この辺りを自動調整してくれるのでやはり楽ですね。
ただやっぱり気になるのが光の具合。一眼レフに比べて温かみ(暖色と言えばいいでしょうか)が少し弱く感じます。
この辺りがISO感度や絞り、速度の設定によって異なってくるポイントだと思います。
またこの3つの設定の他、一眼レフにはどんな光の下で撮影しているのかの設定があります。これもモロに影響していますね。
お猫様
一眼レフ
我が家のアイドルふうかさんにもご協力頂きました笑
可愛くとれています。
これを撮影しているのは夜の9時ぐらい。
それなのに昼間の様な自然な明るさがありますよね。さすが一眼レフです。
ふうかさんにしっかりとピントを合わせて撮影しているので、背景はボケつつもふうかさんはバッチリ。
とても上手くピントや設定をあわせられていると思います。
iPhone
対するiPhone。こちらもピントの合わせ方や背景のボケ具合など申し分なしですね。
ただ、やっぱり気になるのが光の具合。料理の写真と一緒で、蛍光灯独特の青白さが出てしまっています。
これがなければ、iPhoneのカメラも相当なものだということがわかりますね。
昼間の晴れた日、野外撮影だとやばいかもしれないですね笑
お猫様ドアップ
一眼レフ
もう一度だけご協力いただきました笑
やっぱり可愛い我が家のアイドル。綺麗な目をした愛くるしいやつです。
iPhone
これまでの写真見比べで語った内容が今回もそのまま言えそうです。
ただやっぱりiPhoneも凄いなーと思うばかりですね。
まとめ
さて、今回の静止対象のアップ写真の撮影方法如何でしたか?
アップ写真はカメラのプログラムモードでも簡単にとれるんですが、マニュアル撮影にはやはりならではのポイントがあります。
絞り具合も自分で調整できて、光具合もやっぱり違ってきます。
その分設定値については良く良く勉強する必要があったり、撮影してみは調整、撮影しては調整の繰り返しだったりとやっぱり大変だったりはしますが。
それでもそれ以上に、自分が「いいなぁ」と思える写真が撮れると思います!
次回はアップではなく引き写真、もしくは動く対象のアップ写真についてまとめられたらなと考えています。
それではみなさんも素敵な一眼レフライフを!
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